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2021_12_02 / NEWS /

アドビの進化で無くなるデザイン業界の職業と作業3選

デザイナーやクリエイターには欠かせないツールAdobeのイラストレーターやフォトショップの進化によって、脅かされるであろうクリエイティブ業界の仕事を考えてみました。

デザインの仕事は技術の進化で仕事がなくなる?

我々デザイナーやクリエイターには欠かせないツールAdobeのイラストレーターやフォトショップの進化によって、脅かされるであろうクリエイティブ業界の仕事を考えてみました。特に副業の方などは仕事がなくなるor単価がさらに下がるなど考えられるので要注意です。
私自身の話をするとフォトショとイラレはCS(バージョン11)というまだアイコンが目玉や花びらのヘンテコなアイコンの時からお世話になっており、当時は買い切りのソフトでしたが、最近ではサブスク形式になり、機能に関してはアップデートを重ねてとんでもなくパワーアップしています。
実際私も知らない機能が続々アップデートされ続けていており、恐らく私自信のやり方は古かったりすると思いますので、実はもっと効率の良い方法があると思います。
いかんせん一日中使っているソフトなので、正直やりたいことは全て『力技』でこなせてしまうので、どうしてもしたい表現ができない時に調べるという形を取っています。
特に最近の成長は目覚ましく、自動で出来る事が大幅に増え、下手にアナログでやるよりもソフトに頼った方がクオリティが高い時もあります。

今回のまとめは自動で出来る機能を中心に考えてみました。

1.レタッチャー

レタッチャーとは写真の加工をする仕事で、例えばモデルさんの肌荒れを修正したり、目の大きさや肌の色やボディラインなど、実物よりも良く見せるためにそのような加工を行います。
特に芸能人の写真などは整形と変わらないレベルでレタッチされています。
某有名ビジュアル系アーティストのレタッチ前の写真を扱う機会がありましたが、現実を感じさせられた事もありました。
そんな被写体側からすると凄くありがたい存在のレタッチャーですが、フォトショップの塗りつぶし機能やゆがみフィルターなどの機能で、以前は時間がかかっていた作業も一瞬で出来てしまうようになってきました。
この2つの機能も実装直後は、そんなに精度は高くなかったですが、繰り返されるアップデートでかなりの精度に昇華してきたので、今後はソフトさえ手元にあれば誰でもできる作業になるのも時間の問題かもしれません。

2.ロゴなどのトレース

これはあるあるなのですが、ロゴはあるけど、ロゴデータが無いという方がいらっしゃいます。
ロゴデータとは、いわゆるイラストレーターのデータで.aiという拡張子のデータの事です。

これらは本来ロゴの納品時にもらったり、請求された時にロゴの制作元が渡さなければいけないのですが、起業時に急いで知り合いに作ってもらったとか、近所の看板屋さんに作ってもらったなど、その辺りに詳しくない業者などに依頼した場合に発生したりします。
いざ何らかの機会でaiデータが必要になった時に、手元にある画像や名刺をイラストレーターでトレース(なぞり書き)する必要が発生するのですが、一昔前はペンツールと呼ばれるツール使ってちまちまやる必要がありましたが、現在はイラストレーターのトレース機能である程度のクオリティでトレースする事ができます。

これは元の画像の画質に大きく依存するので、かなりクオリティに差が出るため、完全に自動で出来る訳では無いですが、大まかには出来てしまいます。
基本的にトレースなどはクラウドソーシングなどで5000円から10000円程度で発注出来ますが、今後はもっと単価が安くなっていくかもしれません。

3.写真の切り抜き

こちらに関しても昔と比較すると目覚ましい進化があります。
自動で人や物を選択出来て、簡単に背景を消したり出来るようになりました。
さらに最近では、切り抜きのネックである髪の毛の切り抜きもある程度の精度でできるようになりましたし、空だけを認識する機能なども追加されました。

以前はペンツールやクイックマスクというツールや機能を使ってコツコツ作業しないといけなかった事が一瞬でできる時代になってきました!

切り抜きの機能などはアドビ側もかなり力を入れてアップデートを繰り返しているので、今後の進化も大いに期待できる機能です。

じゃあプロに頼む必要はないの?


結論をいうと、クオリティを重視しないのであれば人にやってもらう必要はありません。
ですが、実際は経験豊富なプロ場合だと、写真の切り抜きに関して言えば、写真一枚一枚の条件によって機能やツール、方法が異なり、1つのやり方だけで無く、それまでの経験で『この写真はああやって、こうやって、こういう順番でやれば綺麗に出来るんじゃないか?』というのが写真を見ただけである程度察しがつき、色々なパターンを知っていれば大抵の写真には対応できます。

仕上がりのクオリティは担当者の技術に直結しますが、自動ツールよりは優れているはずです。
しかし、この目覚ましい進化のスピードであれば、いずれは人の手を介さずに完璧な仕上がりに切り抜きができる事も遠い未来ではないかと思います。

これからは『単純な作業はソフトが担当する時代』

この記事でまとめた3つはあくまで一部の要素ですが、仕事をソフトに奪われる人も出てくるでしょう。
今後はトレースやレタッチ、切り抜きなどの単純な作業はソフトに任せて、デザイナーやクリエイターは機械には出来ない発想で『生み出す事に集中する。』そんな時代になっていくと思います。
つまり、もっと簡単なインターフェースで、作業が限りなく無くなる未来が、やがて来るのではないでしょうか?
そうなった時に試されるのは『小手先の技術』ではなく、『生み出す力』や『発想力』を持っているかどうかという所で大きく二分する時代が目の前に来ているという事を自覚しないといけないのかもしれません。
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